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ワンコ後藤

Author:ワンコ後藤
ワンコ後藤と申します。
町の変なモノを愛し、たいがい徒歩で移動します。
共立の社員であり、ホテルとその近隣を紹介します。

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修善寺タイム・トラベル(湯回廊 菊屋) その5
「独鈷の湯はどうだい?」
 「お勉強編」で出てきたカバ殿のお墓は、頼家さんのお墓と川を挟んで対角にある。でも、こちらはお店も何も無い斜面をユルユルと登っていく。(静かだ…)日差しに汗を拭った。
ルルルルルルルルルルルルルルッ!「はわっ!!」背後で不意打ちである。もとい、リュックの中にケータイを入れているのだ。実話なんだよね(マ)慌ててリュックを下ろしてチャックを開くっ!ペットボトルが飛び出す!「あわあわあわっ…」何をやっているんだか。
 『もしもし、広瀬です。今どこですか?確か頼家のお墓の方に行くって言っていませんでしたっけ?』「いえ、もう通り過ぎてます。今、範頼さんちです」『そこ、どこ?どこであえるかしら?』「じゃあ、間をとって独鈷の湯で」…ビックリしたなぁ、もう。
静かないい所だよ さて、カバ殿のこと範頼さんのお墓だが、漱石先生も来たいポイントだったのである。ここで墓を管理していた人が作った菊をお見舞いにもらったからと言うのと、大親友の正岡子規も修善寺に来て「此の里に悲しきものの二つあり 範頼の墓と頼家の墓と」と句を読んでいるからだと思う。自分も死にかけたから、一層思うところがあったのだと考えちゃうのだ。
マ「子規と言えば、『柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺』の人で、漱石先生の学生時代からの親友で、先生が留学中に若くして亡くなってしまった正岡さんだね」マメ、説明ご苦労。その正岡さんである。知る限りでは、二人はなかなか愉快な学生時代だったようである。
 しばしお墓を眺めて、広瀬さんとの合流地点へ。
 ここから独鈷の湯へ行く道も、ひなびた感じの店があり結構好き♪途中、新井旅館で文化財見学ツアーをしていると言うポスターを見かけて、申込みをしてみた。この前の台風騒ぎでずいぶんテレビにも出たので、知っている人も多いと思う。開業は明治だが、三代目の主人の人脈が凄くて、有名人がイッパイ泊まっていたり、その人たちのアドバイスによる建物ありで、一部公開しているのである。昔から、菊屋、あさば、新井旅館が修善寺の名物旅館三羽烏といった所かな。
 その後、こちらからかけようとしたが、やっぱり先手を取られて「ワタワタ」する。すると、広瀬さんは竹の小径の入り口の茶屋にいるとの事。楓橋のたもとまで行ったら、若い娘さん達とまったりとなごんでいた。「?」
 娘さん達は、菊屋のレストランスタッフで、休憩時間なので甘いものを食べに出ているとの事。意外とフカフカなんですよ、マメちゃんは昨日ですっかり友達になった広瀬さんから紹介されて、マメをキャリーから出して「今晩は、よろしくね」と挨拶をする。「それにつけても暑いわねぇ」「広瀬さんがいるからっすよ」「そんなことはないって」と「カンカン照り」の理由をお互いのせいにしつつ、しばらく涼んでから今日で帰る広瀬さんをお見送りである。
 「お気をつけて〜!」
数年前まで入っていた人がいたんだってねえ。怖いねえ。 楓橋のたもとに、独鈷の湯があるのだが、昔は目の細かい柵だったのが、大水で流されやすいと言う理由ですっかり簡素になっていた。もっと昔は入浴もできたそうだが、こんな店や旅館に囲まれた今では、「勇気が必要」以前の問題である。今は足湯として愛されているが、昔よりお湯がぬるくなっている気がするのだが…。
 大昔なら、川で裸になろうがなんだろうが構わなかっただろうけどねぇ。それどころか老病の父を川で洗っていたくらいだし。
マ「それだけだと、虐待しているっぽいよ〜」
 ええ〜、有名な話じゃないか。貧しいからお風呂に入れて上げられない父親を、さっぱりさせてあげたくて川で洗うんだよ。それを見かけた通りがかりの空海さんが「川の水では冷たかろう」と川の中の岩を独鈷で叩いてお湯が噴出して、そのお湯に浸かった父親の病気が治ったという、修善寺温泉の始まりはじまり…って、何をどう話せばいいか、いつも困るんだよね〜本当に知らない?会社で話しをして、クラッっときてしまった。う〜む…。
 流石に空海さんは知っていると思うのだが?雑学的には、「弘法大師」は死後に贈られたお名前で、水(温泉)関係の伝説を多く持っている、大唐帰りの留学生だった人なのだ。ま、ゴトーの中では日本三大超人の一人かな。
マ「あとの二人は?」
 もっちろん!役の行者と安倍清明だな。皆さんはどう思う?


旅日記 | 12:50:31 | Trackback(0) | Comments(0)
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