投稿日:2007-02-19 Mon
「ゴトーの首は曲がったきりだ」「お化け灯ろう」のすぐ隣りに上野のお山の「たんこぶ」程度の土の盛り上がりがあり、その上に「パゴダ」がある。「パゴダ」って言うのはミャンマー語らしい。直訳すると、仏塔で、サンスクリット語では「ストゥーパ」という。何物かというと、仏陀のお墓。聖人にありがちな事で、分骨に分骨を重ねて、舎利(お骨)を納めた土饅頭のようなのがあちこちに作られたわけだ。漢字変換されるうちに「卒塔婆(そとば)」になって、まったく別物になったのは、かなり有名な話だと思う。本来の機能の方は、強烈な中華文明の波に洗われて、五重塔とか三重塔に変貌したのは、多分一部の人には常識である。(笑)
「あ、ら〜?」
変だ。ネコの額のような狭い頂上が、さっぱりして、なおかつ賑やかだ。もっとこの辺は寂れていたというか、この土盛りは実は古墳で石棺がむき出しで、犬やネコの里親探しのボランティアの人たちくらいしかいないような、そんなところなはずだ。ゴトーは首を30度くらい傾けまま、固まった。
「お茶、飲みませんか」「…はあ」
いつも閉まってる記憶の「パゴダ」は開いていて、中の仏像さんはニコニコしてるし、その前に売店のようなのが出来てておみクジやお札やお茶なんか売ってて、そこの坊様が小さな盆に小さな湯のみを乗っけて、何事もない様に立っていた。そして「合格大仏」のノボリがハタハタといく本もはためいている。…、変わりすぎじゃない?
坊様に勧められる茶を飲み、ニャンコみくじをひいて、とりあえずお参りをして、気を取り直して聞いてみた。
「あの、ここ、古墳ありましたよね」
「ありましたね」…坊様の答えは、実に「色即是空」だった。
そして、ココに立ち寄ったのは、別に「パゴダ」のためではない。「上野大仏」のためである。上野にだって、昔は大仏様があったのだ。これも昨今は、トンと有名になっているので知っている人も多いかも。大仏様と言っても、鎌倉ほども大きくないが、鋳造するにはちょっと大変なくらいには大きい。
今は、顔だけになってしまわれているので、その規模は分かりにくいが、地震で首が落ちちゃった時の写真とか見たことがある。道を歩いている人と比べても、それなりに大きい。そう、この大仏様はたびたび壊れてて、写真記録が残っているほど最近まで上野におられたのだ。それが、「合格大仏」…。彼は、また新たな人生を踏み出したようである。そんな大仏様に、幸多かれとか思うゴトーであった。南無〜。 △ PAGE UP

