投稿日:2006-09-05 Tue
「ポット・ホールはあっけーです」さて、問題の「かんのんの浜」に着いた。以前、写真で見た、憧れの『真ん丸い石』は、右手に崖の様に上にかぶさる岩があって、岩と岩の間に挟まっていた気がする。当然、窪地だ。
マ「あの辺かな〜?」
思いつきで歩き出す。草の所は2〜3歩、石の上を狙い撃ちして歩くのだが、次にどこに足を置くか考えながらじゃないと、手詰まりになることに気がつく。石なだけに、「碁?」とか思いながらヒョコヒョコ歩く。海に近づくと、フナムシさんたちがワタワラ〜。別に怖くないけど、見渡しても該当の場所がわからない。
マ「ポット・ホールだけに、ぽっと来ても見られないよってか?」そうかもー。行きはそれでも下りだからいいけど、戻りは斜面を登るし「碁」の石歩きで、見えにくいけど木の杭が草の辺りに立っているのがもとの道で、そこまで戻らなくっちゃならんのは面倒だのう。 しかも、憧れの丸っこい石も見られずじまい…。あーあー、ヤンなっちゃっうよ。がっかりだよー。ブツブツ文句を垂れながら、だが誰のせいでもありゃしない。みんなオイラが悪いのさ〜。
ふと、左手を見ると、遠くに子供が遊んでいる!子供がいる→親がいるはず。いきなりコースを変えて、そちらに行こうとしたが、石のゴロゴロ度がアップした。うおー!そんなにゴトーはバランス良くないぞー!!ぐらぐらしながらひたすら半月形の反対側の浜を目指すが、息が上がって、崖寄りの方が歩きやすそうだと壁に張り付く。あ、足が…。
マ「崖から、足が?」
お昼で休んでいたらしい、岩場の日陰に釣り人とガイドの漁師さんらしきおじさん二人組みが座っていた。地獄に仏である。
「すみませーん!この辺に、ポット・ホールがありませんかー?」
「えー、なにー?」
「ポット・ホールです。波で、ゴロゴロして、石が円く玉になったのがあるって、写真を見たんですがー」
おじさんたちが協議の結果、「あの石だろう」と言う結論が出るのをまって、もう一度どっち方面かを聞くと、漁師のおじさんがスタッとと立ち上がって、「口で説明できねえから、俺が連れてってやるよ」とおっしゃってくださった。ありがたや、ありがたや。
でも、歩き出した漁師のおじさんの足元にゴトーは釘付け!この辺は溶岩が冷めて固まった岩だから、黒くてざらざらしているのが多くて、さっき手を突いた時、結構熱かったのに…。おじさんはそのままスタスタと歩いていっちゃうのだ。 「落っこちねぇでいてよー」岩の隙間に靴を取られてぐらぐらしていると、漁師さんと釣り人さんのWおじさんにスピーカーで注意される。この時のゴトーは、背中にリュック、手にはマメ犬入りの袋を下げている。バランスとかを考えるなら、いいコンディションではない。さらに、
「ここ入るから、詰まらねぇでおいでよ〜」と岩の隙間に入っていくではないか!見つからないはずだよ、ポット・ホール!そして説明も難しいはずだよ、こんな場所ー!!詰まったら、それこそ一大事!下も崖っぽいので、足を踏み外したら更に危険度ドーン!とアップである。苦難の末、(時間的には5分かそこいら?)やっとポット・ホールに到着。写真どおりの真ん丸い石だ!!
「ここは、あっけーむかし、あそこまで波で削られて、ぐるっと、お釜になったんだよー」後ろを指差すので見ると、岩肌におたまで小削いだ様な抉りがある。「波と石が、あっけーむかしから、ここを擦っていったんだな。今はよほどの大波でないとそうならないらしいけど、あっけーむかしにはゴロンゴロン回って、今あるあの丸い石になったんだねぇ。今に、潮が上がってきて波がドーンと波が来るんだ」身振り手振りをして、漁師のおじさんが説明をしてくれる。ポット・ホール自体は川にも出来る。水が岩を抉り、中に石が入ったりすると互いに丸く削りあうのである。でも、こんなに玉石が大きいのは珍しいそうだ。丸くなる元の石の大きさや、それが過ごした時間を思うと暑さ以外でクラクラしそうだ。
「本当にどうもありがとうございました」
何度も頭を下げて、おじさんたちと別れた。息がすっかり上がって、汗ダラダラでフラフラしているゴトーを「大丈夫?大丈夫?」とすごく心配してくださった。ありがとうございましたー!!
二人が見えなくなるあたりの、あと少しのところで目測を誤る。というか、「腿上げ運動」に足がついて行かなくなっている。「スボッ」と入った先が枯れ木が詰まっていたので足にダメージはないが、
傾いた体を持ち上げて、次の一歩に踏み出すのがメチャメチャ大変。「ファイトー!イッパーッツ!」足の裏は石の丸みを摑んで、残った足に力を溜めて、下がった足をお腹に力を入れて引き上げて、一気に次の石に伸び上がって上に乗る。
次の一歩もその勢いで、ガッシッガッシッと渡りきる事に成功!手も大きく振って、全身運動であった。 その後も死にそうな「ゼーハーゼーハー」と言う荒い息のまま歩く。
逃げ道ポイントの「いがいが根」の日なたの木を切ったイスに座って、一休み。シンドイ…。いい風景だけど、ぬるいスポーツドリンクを飲みながら、頭は真っ白だ。そういえばこの辺の人で、方言って聞いた事なかったなぁ。少しアクセントが違うかなと思う事はあっても、関西や東北ほど遠くないし。でも、漁師のおじさんの「あっけーむかし」って、何だろうとチョット思った。ボンヤリ座っていた時に、ふと閃いた!
あっけーむかし→おっけーむかし→おおけぇむかし→大きいむかし→大昔…。そういえば「ポット・ホール」じゃ通じなかったが、きっと学校の先生か何かから、コレがどうしてできたかと言うのを聞いてて、それだけ覚えていたのだろう。ゴトーは、改めて「あっけーむかし」の力を思い出して、見に行ってよかった。話から推測して、満ち潮になったら見えなくなるようなので、見に行く人はその辺も注意だ。
追記:写真やイラストは、クリックすると大きくなるので、見えにくいものはそうしてみてください。
*犬からの挑戦状の回答*
修善寺温泉「湯回廊 菊屋」編の最終回で、「カドノ君の正体はなんでしょう?」という質問を出したら、難しかったみたいですよ。
ゴトーが食べて、土に埋めたら芽が出た暖かい地方の大きくなる植物は、「アボカド」。アボカドのカドノ君。アボガドではないのである。
今もひょろひょろで、ハッパは上の方にちょぼちょぼしかないが、そういう種類らしい。寒さに弱いそうなので、今後、もっと大きくなりそうだったら暖かい所に里子に出そうかと考え、沖縄が第一候補である。
カドノ君の正体を話すと、ほぼ全員、「実がなったら食べたい」というが、鉢植えじゃ実はならないらしいぞ?
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