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ワンコ後藤

Author:ワンコ後藤
ワンコ後藤と申します。
町の変なモノを愛し、たいがい徒歩で移動します。
共立の社員であり、ホテルとその近隣を紹介します。

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修善寺タイム・トラベル(湯回廊 菊屋) その3
「頼家さんの家庭の事情」
 その後は川っぷちの賑やかな方へ。そっちの方に歩いていくと「筥湯(はこゆ)」と言う大変目立つ施設がある。もともと修善寺にはもっと外湯があったそうだが、今は「独鈷の湯(とっこのゆ)」とこの筥湯だけとされているのだが、筥湯は最近復活した共同湯で、独鈷の湯は現在は足湯としてしか許可されていない。ちなみに、外湯と言うのは旅館などのお風呂を「内湯」と言うのに対して、誰でも入れる共同温泉の事で、単純に露天部呂の事ではないから(笑)。筥湯って言うくらいだから、昔も簡単な小屋掛けの、外湯の中でも高級外湯だったと思うんだけど。いやしくも「元・将軍様」がお入りになっていたんだから。
マ「その微妙な笑顔は、いったい何だい?」
ヤな話だよなぁ筥湯の入り口に頼家さん由来がお湯の名だと書いてあるのだが…、この人のおじいさんもお風呂場で暗殺されているんだよねぇ。無防備だからねぇ、入浴中は。何だか、頼家さんのこの件に関しては色んな話しを読んだ気がする…。
マ「のっけから殺伐とした話だのう」
引き出しが開くんだよ、タンスとか。うむ。ちょっとホノボノしにいくか。この辺は細工物の店が多くて、筥湯の前にもゴトーの好きなミニチュアのお店とかがあって、マメから見ても小さすぎるブタの蚊取りとか、風鈴屋さんとかが楽しい。基本的に民芸品屋さんに力が入っている。そういえば漱石先生もアケビのツル細工を知り合いのお土産に買ってたりするので、修善寺にはそういう伝統があるのかもしれない。
結構狭い。そして雨の日は滑ると思う。注意してね。 さて、なごんだ後は頼家さんのお墓&指月殿(しげつでん)に行くのだ。常々思うのだが、どうしてこの時代のお墓って高い所にあるんだろう。まあ、エライ人のお墓が谷間にあるのも変なものだが。
右手の手水で水を飲んでいる人がいて…(困惑) 階段を上がると指月殿のお堂が見える。小さいです。これもわけがあって、修善寺自体が戦乱に巻き込まれたりなんだりで焼けたりしているので、むしろこのお堂の中身が残っているのが凄い事かも。普通、ある程度有名なのはケースとかに入っちゃうのに開けっ放しで見放題のお釈迦様の坐像は、政子さんが頼家さんの菩提を弔うために作ったと言う事で、手に蓮の花を持っているのが特徴。普通のお釈迦様は、手に何も持たない。如来で物を持っているのは薬ツボを持つ薬師様くらいじゃなかろうか。お花を持っている辺りが「政子さんの複雑な母心」の表れなんだそうな。
 それから、ここの両隣におられる力士像は、もともとは修善寺の山門にいて、門がなくなったらあのコマ犬のいる八幡に身を寄せたのだが、「修善寺に帰りたい」と訴えたので、こちらにいるのだそうな。カエルみたいなコマ犬とは仲良く出来なかったのだろうか。
マ「そういえば、将軍様なのに何故に暗殺?っていうか、それ以前に幽閉?それって、将軍様っぽくない扱いだよねぇ」 江戸時代の将軍様とは、一般の認知度が違うから。そして、今の感覚からすると18歳は未成年、昔は一応大人扱いなんだけど、周りからしてみれば「まだまだ」な微妙なお年頃。そんな頃に頼朝パパが急死して、家督を継ぐわけだが当然ママの実家の北条氏に仕切られる毎日。ま、一筋縄でいく話しじゃないんだが…運が悪い事に、頼家さんはやる気があるけど、実力は伴わない…若いから。でも、自分の思うとおりに生きてみたい…若いから。
マ「古株が付いてこない若社長みたいな状態?」そーだねー。
 さらに運の悪さは続いて、まだ若いのに突然高熱で危篤状態に!頼家さんがウンウン唸っている間に、「頼家の子供はまだチビっ子だし、弟の実朝と半分こって事で」と北条さんが決めちゃっているんだな。それを聞いて頼家さんの嫁の実家が「うちの孫が将軍になるのが当然じゃん?」と大変むくれる。これを難しく言うと「比企の乱」というのだが、北条さんの方が一枚上手だから失敗して、嫁の実家(比企氏)は滅ぼされちゃうのだ。病気から回復してみれば、もう何も残されていないどころか「将軍は弟が継ぐから、君はもう用ないから」とポーイと幽閉されちゃって、あげくは暗殺されて、現在に至るってかんじ。
手前の石は、江戸時代のものだ写真を撮るのはちょっと大変マ「ゴトーの説明って変だって言われるでしょ?」うん、でも大掴みは間違いないはず。こんな小さい石塔が現在のお墓であるが、遺体は指月殿に埋めてあるって、…本当かなぁ…。



旅日記 | 09:36:02 | Trackback(0) | Comments(0)