投稿日:2006-01-26 Thu
「待てば海路の一人旅」まるで浅草の地口灯篭に出てきそうなフレーズである。広島に行った時は、1日目が陸路編で、2日目が海路編であった。広島の宇品港から船に乗って江田島へ、更に宮島へ、そしてまた広島に戻ってくると言う一日乗船券があったので、フル活用をしたのだ。でも、いかんせん乗り継ぎが悪くて、待ち時間が素晴らしく長くて、ぼんやり海を眺めながらそんなバカな事を考えていた。
江田島といえば今は海上自衛隊の学校が、昔は海軍士官学校があるところである。当然ゴトーの弱点を真っ向正面からドーンと突いて来るものがある場所なのだ。それでも行くのにはちょっとした訳があるのだ。西日本で一番キレイなレンガ建築があるというのと、
実に私的な事だが伯父さんがここの出身者なのである。後日、「江田島に行った」と言う話をしたら、「なんだ、言ってくれたら一緒に行って案内したのに」と言われたが、かなりドラマチックな半生を伝え聞いているので、マンツーマンでそんな話をされた日には大号泣であっただろう。
戦争自体はよくない事だし、何だか難しい話がくっついてくるものだが、江田島の明治・大正も洋式建築物の素晴らしさは、確かにピカイチ!一見の価値ありですぞ!!高級レンガは今も表面がつるつるだし、しかも美観のために最初から電線は地下に埋めたんだって。だから、↑このスッキリぶりを見てみて!
それに雨どいまで建物に←埋めてフラットにしたり、上の階が寮だった時代は表側に面した窓に物を干すのも禁止した、心憎いほど洗練されたセンスには「すごいよ、明治の人っ!」て拍手喝采ものである。ちなみに、ここは見学時間が決まっていて、敷地内はガイドの人が付くツアーである。
ま、ある種軍事施設なわけだから当然かもしれないけど、寮生のためのコンビニや自販機の業者の人とかもいて、見学者相手のお土産屋さんもあるので、なんとなく変な感じだ。ツアー客は、やはり平均年齢は高めだが、問題の資料館内も『一人じゃないってステキな事ね♪』状態で乗り切った。…ま、それなりに辛いけどね。あと、「わー、やっぱりここ人はすごいや」と思ったのが、列を作って歩くとカーブもほとんどはみ出しの無い一直線で、二人以上で歩いている人達は、きっちり歩調が合っていた事。当たり前と言えば、当たり前なんだろうけど、最近そういうのって高校野球だって見ないから。
それにつけても、寮生の脱走防止のためじゃないと思うのだが、学校からのバスと船の乗り継ぎが、よくない…。
ツアー終了からバスの時間もたっぷりあったがそれは食事とかに当てるのでまだしも、船着場の周りにも何があるわけではないのに、たっぷり待たされた。で、マンホールなんかを見ていたのだが、広島市内はパターン柄だったが流石にここは「さくら」だった。「碇」が付いていないのがむしろ不思議だ。「瀬戸は日暮れて、船は貸切」
船に乗ると、途中にも小さな島があるし、昔からこの辺は船が交通の主流なんだと言うのが、すごく良くわかる。水軍なくして中国・四国地方は語れないのだろう。波をかき分けて海上を走ると「よっしゃ!行くぜ!」という気持ちになりそうなものだが、ゴトーの置かれた状況ときたら「おだやかな海&やや古めな船内+客2名」と言う、うららかで静かな時間が流れていた。
ゴトーは、十年ぐらい前に宮島に行った。行く予定じゃなかったのだが、友人いわく「清盛が、来いというのよ」というのだ。呼ばれたからには、仕方が無い。確か宮島の船着場に巨大な清盛像が立ってて、「これが来いと呼んだのか」と笑った記憶があったのだが、今回はそれは居なかった。この年は台風が多い年だった。あるいはその前に居なくなったのかもしれないが、十年前も台風でやられて大鳥居がネット掛けだった。
今回は更に本殿が激しく痛んでいた。見学ルートもショートされていて、鎧とかも見たような記憶があるのだが、見学料が値引き料金だったくらいだからそういうのも無かった。あるいは修理代を稼ぎに「お宝公開ツアー」に出てしまったのかもしれない。これは江戸時代から寺社関係の常套手段である。それにつけても、いつゴトーは、完璧で美しい厳島神社を見られるのだろうか…。メインの厳島があっさりしてしていたので、「裏道こまこまルート」を歩き回った。
土産物屋さんが連なる路の一本裏には、古い社家(しゃけ:宮司さんの家)があったり、何でもない家でこんなものが窓ガラスに貼られていたりする。手の大きさが29センチって、足のサイズ並みじゃない?ちなみにリアル・ワンコの手の大きさは18センチだった。皆さんはどう?
そうこうしているうちに、瀬戸は日暮れて夕波小波である。ちなみに要害山の途中から撮影。お墓を作っちゃいけない神の島なのに、戦争とかしていたとはねぇ。ごめんね、毛利さん達の歴史に疎くて。階段が急で、足元は鹿のフンが多くて、ある意味とても危険な斜面なので、途中で退散した。最終便の船に乗れないと大変だから足早に行くと、ついにお客はゴトー一人だった。ピンク色と淡い紫のロマンチックな海を独り占めクルージング(笑)である。もし「自分は気が長い」と言う自信があるならお薦めの一日コースである。宇品港に戻った時は、すっかり真っ暗になっていた。ちなみにゴトーはこの日はすでに、ドーミーイン広島はチェックアウトしていたのであった。さあ、ワンコの明日はどっちだ?△ PAGE UP

