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ワンコ後藤

Author:ワンコ後藤
ワンコ後藤と申します。
町の変なモノを愛し、たいがい徒歩で移動します。
共立の社員であり、ホテルとその近隣を紹介します。

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伊東再来記(ウェルネスの森伊東)その9 晴れた日には高みに上れ
翌8日には、古代米+トロロの朝食を食べて、「11時頃までいましょうね」という老姉妹らしいご婦人たちの声を背に、朝も早くからリュックを背負ってカウンターへ。「森田さんはいますか?」「まだ出ていません」そうか、まだ9時前だしね。くれぐれもよろしくと言って、伊東駅まで送迎のバスに乗って行くんだ。あ!初めて乗ったよ、送迎バス!!いつも歩きか、ツアーの仕事で貸切バスで来るし出て行くから、送迎バスにお世話になった事がなかった。初バスは、おまけに貸しきり状態。すみません、ゴトー一人のために…。そうして着いた伊東駅からは、またしてもバス。始発から終点までだが、飛騨高山と違って乗りであると言っても40分くらい。もはやゴトーの身体の中では、「ぼちぼちかな」って距離である。
しょう油の匂いがすると思ったら食堂があった終点のシャボテン公園の前には、大室山がポーンとそびえ立っている。さして高くないから歩こうかと思ったら、徒歩による登頂は禁止されているとかで、しょうがないからリフト乗り場へ。リフトなんて、最後に乗ったのはいつだ。スキーに行かなくなってもう何年だろう。ま、いろいろと寒いねペアリフトに一人乗り、「寒いなぁ」と思わずつぶやく。…いや、マジに寒いぞ?日陰だし、風吹いているし、段々身体が小刻みに震える。下を見たら枯れ草に、白く粉を吹いているように霜がついている。「ここは冷蔵庫のチルド室かよっ!」(さま〜ずっぽく叫んでみる)でも、幸い頂上は薄日が射していて、少し暖かかった。
妹はそれで日本一の身長になってしまったとさこの大室山は富士山のお姉さんである。自分がブスであるという自覚があるから美人の妹に背を向けて身をかがめているのに、空気を読めない妹は「お姉さ〜ん、どうしたのぉ?」と伸び上がって顔を見ようとしているのだという話を聞いた事がある。姉さん581m、妹さん3776m。伸び上がりすぎですぞ、此花咲耶姫ってば!そうそう、「飛騨高山編」で、雲海の山を見たことないって言ったけど、わりと富士山って、頭を雲の上に出し〜♪って感じだよね。見てるじゃん、雲海の山(笑)そして今もバッチリ富士山は雲から顔を出して大室山を見ているようである。
見えにくいので、自分の目で見に行ってくだされ!すごきキレイ!!富士山の反対が海だ。相模湾であり、太平洋である。「ほわあっ!」海が、雲の切れ間の光で白い砂を撒いたように銀色に輝いて、伊豆七島が薄墨で描かれたみたいに、雲間から垂れる光のカーテンに淡く光って見える。…神々しいと言う事は、確かにこの世にあるものだ。風で光の具合がどんどん変わり、柄にもなくしばらくそのまま見とれてしまった。背は低くても、大室山も岩長姫の坐ます神の山であるのだ。でも、窪んだ中央斜面の途中にある赤い社は反対側の斜面から見るほうがいいかもしれない。小さい社は、やっぱり妹から隠れているような感じであった。
小型犬が多いのは抱っこの問題だろうね大室山の頂上は一周一キロ。抱っこで乗れば犬さんもリフトOKのせいか、遊歩道では犬さんたちにも会った。彼らはぜんぜん気にしていないようだが、道の状態はあんまり良くないので、足の悪い人はちょっと厳しいかな。でも、行けるなら行ってみて!それも空気がきれいな冬がお薦めだ。危険と書かれていた下り坂以前、伊東で伊豆七島を見たのは、1月のよく晴れた日だった。だから晴れたら高みに登って、海でも山でも見ると気持ちいい景色が見られると思うますぞ!
(↑こんな道で一周)それから、海サイドと山サイドに石仏があるのだが、山サイドの石仏由来を見て、ちょっとびっくり。岩長姫は、安産の神様でもあるので出産のお礼に奉納する気持ちは間違っていないが、何ぼ昔でも9歳でお母さんになるのはいかがなもんだろう。逆光なので、顔はわかりにくくなっています
今ならすごく色々と問題ありありなんだけどねぇ…。あ、仏様自体は、いいお顔で立派な石仏だと思う。
そんなこんなでだらだら歩いているうちにすっかり晴れて、帰りのリフトはチルド室ではなく少し寒い日なたのベンチくらいになっていた。


旅日記 | 16:24:33 | Trackback(0) | Comments(0)